先日は、災害時における顧客対応の大切さを書いたが、今回は最も大切な店舗の
安全確認について書きたい。
地震当日、数時間後から被害の片付け作業が開始されたと記憶している。
散乱した商品の片付けは商品の破損状況を確認しながら行えるが、壁や天井などの
設備はそうはいかない。
この店舗も多くの落下物(破損物)が通路各所に散らばっていた。
当然、多くの作業の邪魔になるため早期に片付けが行われたが・・・
これでいいのか?
片付けてしまったら、破損箇所が分からなくなるのではないのか?と思った。
この店舗は、設備や警備の人員を日常的に配置おり、当日も担当者が在籍
していたと思われるが、落下物の写真や場所の記録をとっている様子はなかった。
ということは、数十箇所に及ぶ破損箇所は容易に発見されないのではないか?
当然、全エリアで確認作業が行われるであろうが、発見が遅れるのではないか?
熊本のように短期間に2度の地震に見舞われたら致命傷になるのではないか?
などと思った。
このような対応もマニュア化されていないのであろうか?
店員の安全確認もままならない状況を垣間見ると、無理な話かとは思うが。
数日後には早々とオープンしたようだが、顧客は「大丈夫?」と思っている。
安全宣言もできない状態でオープンしてしまう企業に、社会的責任は感じられない。